世界2,300ヶ所の夜景を巡った男が庭園を巡る

宝厳院 獅子吼の庭

ほうじょういん ししくのにわ
美しさ ★★
静寂さ ★★
京都府京都市右京区
  • 宝厳院山門

    紅葉だけでは勿体ない巨石にも注目したい庭園

    枯山水
    庭園面積 1,500坪 (大規模)
    ライトアップ時期あり
    特筆事項 紅葉時期のライトアップ
    作庭時期 不明 ~飛鳥 奈良 平安 鎌倉 室町 安土桃山 江戸 明治 大正 昭和 平成

宝厳院 獅子吼の庭の由来

臨済宗大本山天龍寺の塔頭(たっちゅう)寺院である宝厳院は、室町時代(1461)に天龍寺の初代住職・夢窓疎石(むそうそうせき)の孫にあたる聖仲永光が開山。創建時は上京区にあったが、応仁の乱で焼失し、その後いくつかの地を移転して、平成14年(2002)に現在地に移転。塔頭寺院:高僧などを慕った小院






  • 三尊石と龍門瀑

    春・秋のみ一般公開される宝厳院は、天龍寺敷地にある塔頭寺院である。「獅子吼の庭」の作庭は室町時代だが、平成14年にこの地に移転された古くて新しい庭園である。受付を済ませてまず出会うのがこの枯山水である。

  • 三尊石と獣石群

    奥にある立石を中心とた石組は三尊石である。解説によると、先を競って丸い石で表現された「苦海」を渡り、釈迦如来を見立てた「三尊石」のもとに説法を拝聴しに行く獣「獣石群」を表している。苦海と陸の間にある石が「獣石群」である。

  • 苦海と舟石

    苦海には「舟石」が据えられている。苦海を渡りきれない人のために舟を配している。細やかな演出である。

  • 龍門瀑と鯉魚石

    こちらは天龍寺 曹源池庭園にもみられる龍門瀑(りゅうもんばく)と鯉魚石(りぎょせき)である。解説を繰り返すと、鯉魚石は、滝を登る鯉を表現しており、もちろん鯉が滝を登るようなことはできないが、ひたすら修行を繰り返すという禅の理念を石組で表したのを「龍門瀑」と呼ぶ。

  • 龍門瀑と鯉魚石

    龍門瀑と鯉魚石をズームアップ。斜めに据えられた石が鯉魚石である。

  • 白砂敷きの空間に苔むした巨石が鎮座

    白砂敷きの空間に、苔むした巨石が鎮座する。

  • 巨石の存在により力強さと迫力を感じさせる

    さきほどの空間を引いて撮影。こちらの枯山水は広くない空間であるが、巨石の存在により力強さと迫力を感じさせる。

  • 本堂と庭園を眺める

    本堂と庭園を眺める。よく見ると、本堂の柱が石の上で支えられている。庭園に流れる大堰川は桂川の支流だ。

  • 碧岩

    苑路を進むと行く手を阻むかように現れるのが碧岩(みどりいわ)である。碧岩は龍安寺の山手から産出してきたものであり、2億年前の海底に堆積した微生物などが水圧で圧縮されて出来た「岩石」とのこと。

  • 気品ある碧岩

    碧岩越しに庭園を眺める。かなり硬度が高い岩石であり、艶やかでありながら気品がある。

  • 大堰川沿いの苔

    大堰川沿いの苔も美しい。

  • 獅子岩

    獅子の顔をしているところから、獅子岩と呼ばれる。執筆時に気づいたが反対からみると獅子の顔にみえるらしい。その写真がないのが残念である。宝厳院は紅葉の名所でもあるので、モミジが色づいたシーズンにまた訪れて確認してみたいものだ。

  • 座禅石

    最後に座禅石。これほど美しく苔むした座禅石はそうそうないだろう。柔らくふかふかで座禅してみたくなる。


総評
獅子岩や碧岩など圧倒的な巨石が鎮座する日本庭園。紅葉で有名な庭園でもあるが、同時に名石の庭園でもある。
×受付近くの苦海のある枯山水を予備知識なしで巡ると、歴史の浅そうな庭園に感じてしまう。平成に移転していて、真新しい丸石や龍門瀑の造りなどが、そう感じさせてしまうのだろうか。


アクセス
京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町36
JR「嵯峨嵐山」駅 徒歩10分、嵐電「嵐山」駅 徒歩3分、阪急「嵐山駅」 徒歩10分

駐車場
あり(天龍寺駐車場 1日1,000円)

開園時間
春・秋のみ一般公開。公式サイトで確認。

入園料
大人500円
小中学生300円

公式サイト

地図
正門にピンを立てています。
訪問日 2018-10-12 (日) 更新日 2018-11-04


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