世界2,500ヶ所の夜景を巡った男が庭園を巡る

諸戸氏庭園

もろとしていえん
美しさ ★★
静寂さ ★★★
三重県桑名市
  • 諸戸氏庭園

    明治の池泉庭園と江戸の菖蒲池を両方楽しむ

    池泉庭園
    庭園面積 2,200坪 (大規模)
    作庭時期 不明 ~飛鳥 奈良 平安 鎌倉 室町 安土桃山 江戸 明治 大正 昭和 平成

諸戸氏庭園の由来

諸戸氏庭園は、元は江戸初期に桑名の商人・山田彦左衛門の屋敷であり、明治に同じく桑名の商人・諸戸清六の手に渡る。菖蒲園は山田彦左衛門の屋敷であった江戸時代、御殿のある池泉庭園は明治39年(1906)に作庭。平成15年(2003)より諸戸氏庭園として公開される。






  • 御殿に隣接した池泉庭園

    毎年、春と秋に公開される諸戸氏庭園。2022年頃まで御殿や主屋の改修工事が行われているが、庭園拝見は問題なくできる。まずは、明治時代に作庭された御殿に隣接した池泉庭園から紹介。案内板によると、池泉は琵琶湖を模しているとのこと。

  • 石橋は天橋立に見立てている

    池泉の奥には枯流れに自然石の石橋が架けられている。この石橋は天橋立に見立てているとのこと。

  • 竹生島

    池泉南部には、琵琶湖北部に位置する竹生島(ちくぶしま)に見立てた岩島を据えている。圧倒的存在感だ。

  • 渓谷のような雰囲気を醸し出している

    竹生島の奥を望遠レンズで撮影すると、渓谷のような雰囲気を醸し出している。

  • 池泉北部には集団石組がみられる

    池泉北部には集団石組がみられる。御殿の池泉庭園で使われている石は全て青石であり、志摩や鳥羽から運ばさせたとのこと。

  • 変わりゆく景観を味わう汐入りの池

    池泉は、水田を埋め立てたもので海抜0m以下となる。そのため、当時は干満の影響を受け、池の水位が上下し、変わりゆく景観を味わう汐入りの池となっていた。

  • 枯流れ

    池泉庭園の南東部には枯流れが造られ、左手は渓谷のような石組、右手奥には枯滝石組が造られいる。それぞれを紹介していこう。

  • 渓谷のような石組は豪壮で優美な造り

    渓谷のような石組は豪壮で優美な造りである。渓谷の奥に石橋がみえるが、これが記事の最初の方で紹介した天橋立に見立てた石橋である。

  • 枯滝石組

    枯流れの上流には、立石を中心とした枯滝石組が造られている。

  • 推敲亭

    続いて、菖蒲池のある江戸時代に作庭された庭園へ移動する。県指定文化財の推敲亭の右脇には、織部灯籠がある。織部灯籠とは、キリシタン灯籠とも呼ばれ、竿にキリスト像が彫られているのが特徴である。これは江戸時代初期のキリスト教禁止令後も、密かに信仰を続けていた隠れキリシタンの信仰物だった。

  • 推敲亭から菖蒲池を眺める

    推敲亭から菖蒲池を眺めると、石灯籠が複数あるのに気づく。諸戸氏庭園は60以上の石灯籠があるのも特徴のひとつである。

  • 織部灯籠

    菖蒲池庭園の東部には枯れ流れがあり、こちらにも織部灯籠がみつかる。

  • 切石と霰こぼし(あられこぼし)の延段

    菖蒲池庭園の茶室に繋がる延段も見所であり、切石と霰こぼし(あられこぼし)の延段や、飛び石による延段など複数の延段が造られている。延段:石の通り道

  • 菖蒲池には切石による八ッ橋が架けられている

    菖蒲池には切石による八ッ橋が架けられている。やはり菖蒲が咲き乱れる6月に訪問するのがベストだろう。


総評
御殿前の池泉庭園の石組が見物であり、特に天橋立に見立てた石橋は優美である。またガイドの知識も深く理解しやすい。
×御殿前の池泉に油分が浮いていた。工事の影響かもしれないが、池泉の浄化も期待したい。


アクセス
三重県桑名市太一丸18番地
桑名駅より徒歩15分/東名阪・桑名ICから約10分

駐車場
有り(無料)

開園時間
春・秋のみの公開
午前10時~午後5時(入園は午後4時まで)

休園日:月曜日

入園料
大人 500円
小学生以下 200円
三歳以下 無料

公式サイト

地図
正門にピンを立てています。
訪問日 2019-05-18 (日) 更新日 2019-07-28


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