世界2,300ヶ所の夜景を巡った男が庭園を巡る
国指定名勝

頼久寺

らいきゅうじ
美しさ ★★★
静寂さ ★★
岡山県高梁市
  • 頼久寺

    小堀遠州の原点となる庭園

    枯山水 / 国指定名勝
    庭園面積 200坪 (小規模)
    室内からも庭園を眺められる
    雨でも十分に楽しめる
    作庭時期 不明 ~飛鳥 奈良 平安 鎌倉 室町 安土桃山 江戸 明治 大正 昭和 平成

頼久寺の由来

臨済宗永源寺派の頼久寺。創建時期は明らかになっていないが、山号(さんごう)より室町時代以前である。庭園は江戸時代初期(1614年)に幕府の茶人としても知られる庭園デザイナー・小堀遠州作庭といわれる。昭和49年(1974)に国指定名勝を受ける。山号:仏教寺院に付ける称号。






  • 愛宕山を借景とした蓬莱式枯山水庭園

    江戸幕府の茶人としても知られる庭園デザイナー・小堀遠州の作庭といわれる頼久寺庭園。小堀遠州の原点となる庭ともいわれ、ガイドブックや庭園書籍でよく紹介される。愛宕山を借景とした蓬莱式枯山水庭園で、生け垣と3段の長方形型の刈込により庭園の内と外を仕切っている。

  • 頼久寺 鶴島と亀島

    白砂の中央に鶴島、その左奥に亀島を配置している。次の写真で詳細を説明していきます。

  • 頼久寺 鶴島と亀島を解説

    鶴島と亀島の配置は写真のようになっており、見どころは天を突くような鋭い立石による鶴島。これは鶴が中州で優雅に佇む姿で中島を表現している。立石は鶴首石であり、優しい曲線を描いた刈込みは鶴の羽と見立てている。亀島は後半で解説。

  • 頼久寺 鶴島

    鶴島を別角度から眺める。

  • 頼久寺 鶴島

    さらに別角度から鶴島を眺める。縁側沿いを移動することにより、視点を変えて景の変化を楽しめるのが嬉しい。見てください。この角度からだと、立石がこんなに薄い石だったのですよ。正面からでは想像できないですよね。

  • 頼久寺 亀島

    続いて亀島を紹介。こちらの写真は焦点距離300㎜(35㎜換算)の超望遠レンズで撮影。亀島は鑑賞場から離れていて望遠レンズがないと鑑賞しずらい。この大きさでみると、亀がこちらを向いているようにみえる。撮影余談:望遠レンズで手ぶれを抑えるには、1/焦点距離のシャッター速度より短くするのがベスト。この写真は1/250秒で撮影しているが、レンズに4段分の手ぶれ補正をONにしているため、ぶれずに撮影できている。

  • 亀甲石と亀頭石

    亀島は亀の頭である「亀頭石」と甲羅となる「亀甲石」で構成される。この角度からだと1つの石に見えるが、2つの石で組まれている。

  • 頼久寺 亀島

    別角度から亀島を望む。この角度だと亀頭石と亀甲石が別石であることがわかるだろう。それにしても、この2石の模様はよく似ていて一体感を感じさせる。

  • 頼久寺 鶴島の裏手

    亀島を別角度から引いて撮影してみる。鶴島の裏手にも、いくつもの石が据えられているのがわかる。

  • サツキの大刈込

    頼久寺のもうひとつの見どころが、サツキ(皐月)の大刈込だ。まるで巨大な波がうねっているようにみえ「青海波」と呼ばれている。さらに、サツキの奥にはツバキ(椿)が直線的に刈り込まれ、サツキの曲線とツバキの直線が見事な対比を生み出している。さらに砂紋は直線と曲線が繰り返されている。サツキとツバキの刈込を意識したのだろうか。

  • 丸窓から額縁庭園

    丸窓から額縁庭園。

  • 頼久寺の石灯籠

    庫裏(くり)前の石灯籠。中台、火袋、笠は、元々は別の灯籠であり、それを組み合わせて新たな灯籠を作った。このような作り方は、小堀遠州が生み出したといわれる。もうひとつ、面白いポイントは飛石にFを左右反転した形の刈込み。なんとも風流。庫裏:住職の居間

  • 遠州好みの飛石と敷石

    書院軒内には切石と自然石の飛石が敷かれ、その隙間には栗石で埋められている。ちなみに「遠州好み」というフレーズが使われることがあるが、具体例としてよく取り上げられるのが飛石や敷石の使い方である。晩年の遠州作庭の敷石と共通項を見いだせるので、そういった視点で庭園を眺めてみるとより面白くなる。

  • 頼久寺 蓬莱式枯山水

    約200坪のコンパクトな庭園だが、鶴亀島、大刈込、枯山水、敷石と見どころ豊富。庭園好きであれば、外せない名園のひとつである。


総評
小堀遠州の原点となる庭園。その庭園は書院や庫裏の縁側が入り組んでいることにより、様々な視点から眺められることにより景の変化を楽しめる。
×亀島は望遠レンズがないと分かりにくい。双眼鏡などがあると良いだろう。


アクセス
岡山県高梁市頼久寺18
JR「備中高梁」駅 徒歩15分、岡山自動車道 賀陽IC/有漢IC 車で約20分

駐車場
あり(無料)

開園時間
午前9時~午後5時
年中無休

入園料
大人 300円
中高生 200円

公式サイト

地図
正門にピンを立てています。
訪問日 2018-11-21 (日) 更新日 2019-01-05


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