原田二郎旧宅
はらだじろうきゅうたく
原田二郎は、横浜銀行の前身である第七十四国立銀行の頭取を経て、実家の松阪で鴻池銀行(三菱UFJ銀行の前身のひとつ)を再建した。晩年は私財を投じ、公益事業に尽力した。江戸末期の武家屋敷であったその邸宅は、松阪市に寄贈され、復元・整備の後、2012年(平成24年)より一般公開された。
晩年、公益事業に力を注いだ原田二郎の復元された邸宅が松阪の城下町にある。取材日は小雨交じりの天候であったが、室内からお庭を眺めることもできるので、雨天でも比較的快適に見学できた。
邸宅の庭園は飛石と延段のみのシンプルな構成で、枯山水などにも分類されないものです。これだけの広さにしてはさっぱりしているため、当時は別の庭園があったものの、復元されなかったのかもしれません。
縁側には手水鉢が置かれ、全体的に調和のとれた居心地のよい空間に仕上がっている。
縁側や飛石、生け垣が配置され、生け垣や樹木によって人工物が視界に入らないよう工夫されている。
書院からの額縁庭園。
急な階段を登り二階へ。二階は丸窓もあり、こちらも額縁庭園を撮影したくなるスポットだ。
○ | 縁側沿いの生け垣と飛石が美しく、額縁庭園を撮影できるスポットが多いので、写真撮影も楽しめる。 |
× | 日本庭園を目的で訪問すると、物足りなさを感じる。 |