新善光寺
しんぜんこうじ
	 
						
				新善光寺は、鎌倉中期に平重盛の子孫・小松宗定によって開基した浄土宗の寺院である。庭園は江戸初期に作庭されたと伝わる。昭和34年に栗東町(現:栗東市)の指定名勝に登録される。
 
						町指定文化財「名勝 新善光寺庭園」の看板が取り外されて放置されていた案内版を読むと、三上山や菩提寺山を借景にしていると記載されているが、木々の生長により山並みは確認できなかった。
 
						各地の枯山水を観賞してきたが、一部に低い築山があり大半が平らな敷地となる準平庭式枯山水で、これほど石が密集しているところは数少ない。
 
						枯流れから白砂敷きの大河に繋がり、その大河には飛石を配している。
 
						本当に石の多い枯山水である。
 
						築山に近づくにつれて切り立った立石が増えていくことで、奥行き感を演出している。
 
						新善光寺の公式サイトには庭園の存在については紹介されていないが、びわこビジターズビューローには江戸時代初期の枯山水の存在について記載されている。庭園の場所が分からず、お寺の方に伺うと安楽園に面したところにあり案内いただいた。赤線がその入口であり、入口はドアを開閉して入るところではなく、その横の人工芝に沿って歩いていった先にあるのでお間違えなく。
| ○ | 手前が伏石や横石で、奥には切り立った立石で山並みが表現されており、高密度な枯山水に目を奪われる。 | 
| × | 指定名勝庭園の公開を望んでいないのか案内版が取り外されていたのが残念であった。 | 
 
						 
						 
					 
					