世界2,300ヶ所の夜景を巡った男が庭園を巡る

浄居寺

じょうこじ
美しさ ★★
静寂さ ★★★
山梨県山梨市
  • 浄居寺山門

    二段の池泉構造をもつ枯滝石組

    枯山水
    庭園面積 100坪 (小規模)
    作庭時期 不明 ~飛鳥 奈良 平安 鎌倉 室町 安土桃山 江戸 明治 大正 昭和 平成

浄居寺の由来

曹洞宗寺院である浄居寺は、現地案内板によると日本初の作庭家ともいわれる禅僧・夢窓疎石(むそう そせき)によって創建され、疎石が29~31歳頃の鎌倉後期・南朝時代(1300年頃)に築庭したと伝わる。一方、日本庭園史大系(重森三玲/重森完途)では江戸初期、日本庭園鑑賞便覧(京都林泉協会)では桃山時代に作庭されたと記されている。本サイトでは現地案内板を優先し鎌倉時代として表記。






  • 浄居寺庭園

    常時開放されている浄居寺庭園は書院裏手(東側)に回り込むと見学でき、築山に沿って集団石組が造られている。

  • に二段落ちの枯滝石組

    現地案内板によると、正面山畔(やまくろ)に二段落ちの枯滝石組があり、流れ式の池に落とされている。分かりやすいように枯滝石組は青ラインで示している。青ラインの先にある枯池には、舟石のような岩島が据えられている。また後述するが、滝上部左手の赤いマーカ部分は上段の池泉(枯池)である。

  • 上段の枯池

    枯滝石組を上部から見下ろす。赤マーカが上段の池泉(枯池)である。二段構成の池泉は甲府市にある鎌倉時代に蘭溪道隆(らんけい どうりゅう)が作庭したと伝えられる東光寺にも見られるものである。

  • 二段落としの枯滝石組

    二段落としの枯滝石組は上段と下段に分かれている。上段は緑色部分であり、上段の枯池とあわせて平成元年(1989)に発掘されたものである。下段は黄色部分であり三尊石風の枯滝石組である。

  • 流れ式の池

    築山麓には流れ式の池があり、かつては水が流されていたとのこと。

  • 亀石組と洞窟石組の兼用手法

    全国でも珍しいと伝わる亀石組と洞窟石組の兼用手法である。「品」文字風の造形が洞窟石組であり、写真左の横長の石が亀頭石(きとうせき)となる。つまり洞窟石組が亀尾石(きびせき)となる。洞窟石組:蓬莱山には仙人が住む洞窟があるとされ、桃山時代には洞窟を模した庭園が多く造られている。同様の例としては、和歌山県岩出市の根来寺などでみられる。

  • 浄居寺庭園の全景

    浄居寺庭園の全景。手前が亀石組と洞窟石組の兼用手法で、奥には二段の枯滝石組と大変興味深い古庭園であった。


総評
二段の池泉構造をもつ枯滝石組に、亀石組と洞窟石組の兼用手法と、どちらも全国でも数少ない作品がみられる名園。
×特に見当たらない


アクセス
山梨県山梨市牧丘町窪平154

駐車場
有り(無料)

開園時間
常時開放

入園料
無料

地図
正門にピンを立てています。
訪問日 2019-01-19 (日) 更新日 2019-04-17


浄居寺周辺の庭園

放光寺
甲州市 0.4km
放光寺
恵林寺
甲州市 1.2km
恵林寺
三光寺
甲州市 7.8km
三光寺

100km以内の庭園スポットを直線距離で表示




山梨県の人気夜景スポット