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四天王寺 極楽浄土の庭

してんのうじ ごくらくじょうどのにわ
美しさ ★★
静寂さ ★★
大阪府大阪市天王寺区
  • 本坊庭園 極楽浄土の庭 入り口

    仏教の教えを表現した勉強になる庭園

    池泉庭園
    庭園面積 3,000坪 (大規模)
    作庭時期 不明 ~飛鳥 奈良 平安 鎌倉 室町 安土桃山 江戸 明治 大正 昭和 平成

四天王寺 極楽浄土の庭の由来

四天王寺は日本書紀によれば、推古天皇(飛鳥時代)に創設。飛鳥寺(奈良県明日香村)と並び、本格的な仏教寺院としては日本最古である。極楽浄土の庭は江戸初期とされ、現在の庭は明治初期に火災による焼失から復興されたものである。






  • 二河白道

    極楽浄土の庭は、中国の説話「二河白道(にがびゃくどう)」に基づく。二河白道とは浄土教における極楽往生を願う信心で、「二河」とは「火の河:怒り」と「水の河:欲の深さ」を表し、その間にある「白道」を進めば、極楽浄土に達し往生できるというもの。石橋の先は中島になっており、奥が「火の河」、手前が「水の河」であり、石橋の先の苑路が「白道」に見立てている。

  • 火の河沿いの釈迦の滝

    火の河沿いの釈迦の滝を撮影。河には舟石とみられる横長の石を据えている。

  • 釈迦の滝

    「釈迦の滝」の上部には遠山石を配している。また落水を受けとめる水落石は、鯉魚石にみえる。少し斜めから撮影してみると、

  • 鯉魚石

    このようになっていて、これはまさしく鹿苑寺庭園(金閣寺)の鯉魚石(りぎょせき)に似ている。鯉魚石とは鯉が滝を登るようすを表現した石であり、そうすると、この滝は龍門瀑(りゅうもんばく)ということになる。詳しくは鹿苑寺庭園(金閣寺)の解説を参考にして欲しい。

  • 舟石

    釈迦の滝と瑠璃光の池を繋ぐ「火の河」には、また舟石と思われる石(▲マーク)がみつかる。

  • 瑠璃光の池

    その先に続く瑠璃光の池があり、岩島が造られている。

  • 三段の滝石組

    瑠璃光の池には、三段の滝石組が造られている。

  • 極楽の池

    極楽の池に到着。大池には阿弥陀三尊石が組まれている。

  • 阿弥陀如来を中尊とした三尊石

    阿弥陀如来を中尊とした三尊石は迫力あるものである。江戸時代以降は丸みを帯びた石が使われることが多く、こちらの庭園が江戸初期に造園されたこととも一致する。

  • 九山八海?

    三尊石の北東部には、九山八海(くせんはっかい)風の岩島がみられる。九山八海とは、須弥山(しゅみせん)を順に取り囲む九つの山と八つの海で、中央に据えた須弥山の周りに複数の岩島がある。あくまで私の推測の域をでないが、そのような推測も面白いものだ。ちなみに九山八海の代表例としては北畠氏館跡庭園(三重県津市)が挙げられる。

  • 補陀落の庭

    そして最後は、方丈前庭にある「補陀落の庭(ふだらくのにわ)」。三尊石の阿弥陀如来の左脇侍は観音菩薩であり、その観音菩薩が住む霊場の伝説上の山が「補陀落」である。

  • 補陀落の庭

    緩やかな築山を取り囲むように遣り水が造られている。

  • 補陀落の庭

    築山上部には、こちらも三段の滝石組が造られている。仏教の教えを表現した実に勉強になる庭園に感銘を受けた。


総評
仏教の教えを表現した見事な庭園であり、日本庭園の要素がいくつも取り入れられ深い知識が得られる。
×特に見当たらない。


アクセス
大阪府大阪市天王寺区四天王寺1 丁目11 番18 号
「天王寺」駅 から徒歩15 分、谷町線「四天王寺前夕陽ヶ丘」駅から徒歩7分

駐車場
あり(谷町筋から中之門経由で境内に入れる。「極楽浄土の庭」の横に参拝者用の無料駐車場あり)

開園時間
4月~9月 午前8時30分~午後4時30分(入園は15分前まで)
10月~3月 午前8時30分~午後4時(入園は15分前まで)

休園日:2月、3月、5月、6月、7月、9月、10月、11月は1日~10日まで休園

入園料
大人 300円
高・大学生 200円
小中学生 100円

公式サイト

地図
正門にピンを立てています。
訪問日 2018-12-28 (日) 更新日 2019-03-17


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