安藤家住宅
あんどうけじゅうたく
安藤家住宅は江戸中期(1708)に建築された代々名主を務めた旧家。火災に見舞われることなく残され、昭和51年(1976)に国の重要文化財に指定。数年後に大規模な復元修理が行われている。
役所の方より安藤家住宅に庭園が残されているということを紹介いただき訪問。松に値が地面を這っている様子に、松の力強さを感じる。
池泉庭園は中島と築山を設けた単純なものであるが、よく観察すると枯滝石組が残されていることに気づく。
枯滝石組を図解。築山を下っていくように枯滝石組を設けている。
枯滝石組の下部を撮影。一見すると階段のようにもみえるが、滝の流れに沿って石が並べられている。
枯滝石組の頂部。滝石は敷地の割には小さな石組であり、力強さが感じられない。当初からこのようなものであったか、石が売られてこのようになったかは不明だ。
中島。11月中旬から12月上旬にかけたは紅葉が美しいとのこと。
江戸末期(1868)に造築された茶室。
茶室からの額縁庭園。
式台付玄関(表玄関)に続く中門。この中門を経由して総ひのき造りの広い玄関へ導かれるが、当主と身分の高い人しか利用できないものである。
安藤家住宅の案合図(パンフレットより引用) [ 案内図を拡大する ]
○ | 枯滝石組は築山を活用して急な枯流れを設けている。 |
× | 滝石組の頂部に力強さを感じられない。 |