長久邸 庭園
ちょうきゅうてい ていえん
長久邸 庭園は昭和初期(1949)に創業した中野酒造株式会社の創業者である中野利生の別邸「長久邸」。2002年には富士食研株式会社、紀州ワイン株式会社のグループ三社を合併して中野BC株式会社となる。「長久邸」は清酒・長久より名付けられ、1958年に建築された。
公式サイトを確認すると事前予約制に思えたが、当日電話してみると庭園見学のみは予約不要と案内され見学。1000坪の池泉は焼酎の冷却水の貯水用として作られたもの。
池泉には3つに島を配しており、護岸石組には巨石を使っている。かつては屋敷の座敷からも庭園を観賞できたが、コロナ禍以降見学できなくなっていた。
中央の中島は亀島にも鶴島にもみえるような意匠だ。また池泉は元は貯水用だったこともあり、配水管があるが、それが水位の低下によって露出しているのが残念。
池泉には滝石組を設け、水落石、滝添石ともに巨石で組まれている。
苑路には「伊予の赤石」などが置かれている。石の配置から石組ではなく、名石を集めている段階というような感じがする。藤白山脈が庭園の借景となっているが、庭園の観賞場となるポイントは屋敷前であり、庭園見学のみでは借景がどのようにみえるのかが分からない。なお3日前までの予約制である梅酒・梅シロップつけ込み体験を申し込むことで、長久邸へ入室できる。梅酒・梅シロップつけ込み体験の様子
こちらも「伊予の赤石」。乾いても濡れても赤色が美しい庭石と言われており、青空に映えるとのこと。
○ | 酒蔵見学と庭園見学を同時にできる。また苑路には青石や赤石など名石が置かれ、石好きも立ち寄ってみたい。 |
× | 視点場である屋敷前から庭園を眺めるためには、梅酒つけ込み体験が必要。そのため気軽に、庭園の美しさを感じとれない。 |