白露庭
はくろてい
会津藩家老の内藤邸跡に残る江戸時代に作庭された遠州流庭園。明治以降は会津若松・家裁裁判所の前庭となっている。
鶴ヶ城から徒歩圏にある古庭園。かつては水が張られた池泉観賞式庭園であったが、現在では涸れている。
池泉の手前側がほぼ円形で単調だ。
池泉奥には枯滝石組がみられる。護岸石組は杭で護岸を補強した杭列護岸のようにみえるが、杭のように見せたコンクリートになっている。構成に補修工事をしたのだろう。気が利いた補修手法である。
枯滝石組(当時は水が落とされていたかは不明)は、滝水を左右に分ける水分石が置かれている。
枯滝石組はもう一ヶ所あり、滝水が緩やかに流されている様子が分かる。
先ほどの枯滝石組を上流から撮影。
このような角度から眺めると、単調な池泉も優美に見える。庭園観賞は自分が美しいと感じるポイントを探すのも楽しいものだ。
○ | 枯滝石組から池泉へと続く意匠が美しい。また護岸石組の補修にコンクリートを利用しているが、杭列護岸のように工夫しているのも良い。 |
× | 庭園背景に車などが入ってしまうので、木々で遮るなどして欲しい。 |