法華寺・普賢堂跡
ほっけじ・ふげんどうあと
法華寺は、平安時代(815)に比叡山を開いた伝教大師(最澄)によって開山した天台宗の寺院であった。鎌倉時代に諏訪氏によって臨済宗に改宗、現在は臨済宗妙心寺派の寺院となっている。廃寺後は、明治5年から約50年間、神宮寺小学校の校舎として利用された。その後、大正5年(1916)に法華寺として再興。現在の本堂は、平成17年(2005)年に再建されたものである。本堂北側にある庭園の作庭時期は不明。
諏訪大社(上社)から徒歩5分ほどの場所にある法華寺。この法華寺の本堂北側に回り込むと、東西に穿った池泉をもつ池泉観賞式庭園がみつかる。
山畔を活かした地形に、ツツジやサツキの刈り込みがあり、5月には美しい花を咲かせることでしょう。護岸石組は低く抑えられており、良質な石を利用している。
正面には誠に豪快な滝石を据えている。この庭での主石を兼ねた滝石と考えられ、作庭家の非凡を感じるところである。
滝石を横から撮影。
池泉の山畔側は大きめの石を用いている。
本堂の書院から簡素湯する池泉観賞式庭園であることが分かる。
法華寺から東に3分ほど山道を歩いて行くと、普賢堂跡に到着する。ここで心字池の案内板を発見。
こちらが心字池なのだろうか。正直、よく分からない(笑)。普賢堂跡には、どういう訳かパターゴルフが造られていて、ややカオスな状況になっている。
石上に手形があり、弘法大師の手つき石ともいわれる「神力手石」。
明治維新前の諏訪大社上社と神宮寺。 [ 案内図を拡大する ]
○ | 巨石を使った滝石が豪快であり、シンプルながら力強さを感じる池泉観賞式庭園である。 |
× | 特に見当たらない。 |