本陣 岩波家
ほんじん いわなみけ
「本陣」とは大名や役人などが主に宿泊する施設で、現代でいうところの高級旅館にあたる。岩波家は江戸時代に下諏訪宿の本陣を務めた名家で、明治天皇もご宿泊。「本陣庭園」と呼ばれる庭園は中山道随一の名園と称され、江戸中期に作庭されたといわれる。
「本陣」とは大名や役人などが主に宿泊する施設で、現代での高級旅館にあたる。般の旅籠屋と違い、門や書院を設けることを特権として許されていたこともあり、このような書院から庭園を楽しめる。昔はいろいろ制約のあったのですね。。。
ガイドの方が庭園や邸宅について説明してくれる。
灯籠の手間には平べったい大きな石があり、これは礼拝石である。池泉庭園ではよく見られるもので、最初に庭園を見渡すビューポイントといったところである。
庭園には傘を広げたような雪見灯籠が添えられる。雪見灯籠は、水際に設置して水面を照らすため使われる。ちなみに傘にみえる部分が丸型なので「丸雪見灯籠」として区別される。他には六角形の「六角雪見灯籠」がある。
池の奥には滝石組もあるようだが、暗くて滝を眺める水しか確認できなかった。ということで・・・
滝部分を拡大して、暗い部分を画像処理で強制的に明るく仕上げてみた。(RAW画像をAdobe Lightroomで処理)高さはある滝石組であるが、江戸中期の作庭であり、力強さは感じられないかな。ただ、こんな風に目では見えない要素を画像処理で確認できるのは実に面白い。
○ | コンパクトな敷地内は、植栽に囲まれていることもあり気持ちよい空間である。また2方向のW額縁庭園が楽しめるので撮影も楽しい。 |
× | 植栽により石組が隠れているところが多いのが惜しい。 |