世界2,900ヶ所以上の夜景を巡った男が庭園を巡る

法然院

ほうねんいん
美しさ ★★
静寂さ ★★
京都府京都市左京区
  • 参道

    古庭園やガラス枯山水など多彩な庭を楽しめる

    池泉庭園
    庭園面積 70坪 (小規模)
    室内からも庭園を眺められる
    雨でも十分に楽しめる
    作庭時期 不明 ~飛鳥 奈良 平安 鎌倉 室町 安土桃山 江戸 明治 大正 昭和 平成 令和

法然院の由来

法然院は鎌倉時代に法然が弟子の住蓮(じゅうれん)と安楽が草庵で修行していたことに始まる。後に後鳥羽上皇の女房が、安楽・住蓮を慕って出家する事件が起こり、法然は流罪、弟子は死罪となり道場は荒廃。江戸初期に再興。方丈庭園は春と秋のみ特別公開されている。昭和28年(1953)に浄土宗より独立し、単立宗教法人となる。






  • 山門

    春と秋に1週間ずつ特別公開される法然院。ちなみに特別公開は伽藍から眺める方丈庭園などであるため、こちらの写真の山門や盛り砂(白砂壇)などは通年無料で見学できる。

  • 白砂壇

    法然院のアイコン的な意匠でもある白砂壇(びゃくさだん)。水を表す砂壇の間を通ることで、心身を清めて浄域に入ることを意味しているとのこと。

  • 白砂壇

    白砂壇。

  • 山門

    特別公開の平日朝9時頃に訪問。伽藍公開は9時30分からのため観光客は1~2名と、ゆっくりと撮影を楽しめた。

  • 方丈庭園

    方丈の移築後に作庭されたと考えられる方丈庭園であるが、作庭時期は不明となっているが、再興されたのが江戸初期であることや、長い江戸時代の間に庭園が作庭されなかったとも考えにくいので、江戸時代のものであると私は推測している。

  • 方丈庭園

    池泉は心字池であり、手前の岸から橋を中島へと渡る意匠は極楽往生を表しているとされいる。

  • 方丈庭園

    喜気山と方丈の間に方丈庭園を設け、出島の向こう側の池の中ほどに、喜気山から湧き出る泉があり「喜気水」と呼ばれている。出島の中央には三尊石を配している。

  • 方丈庭園

    沓脱石からの飛石と砌(みぎり)がクロスする意匠が美しい。砌とは屋根から滴った雨が砂利に吸収され、庭が綺麗に保たれる機能を持たせている。

  • 空の川

    椿が植えられている中庭「椿の庭」は、アメリカ出身の作庭家であるマーク・ピーター・キーンによる炭で川を表現した「空の川」という作品がある。

  • 中庭

    中庭にも池泉を設けている。

  • 茶室「如意庵」

    茶室「如意庵」。

  • 亀島

    中庭には亀島のような石組もみられる。

  • ガラス枯山水「つながる」

    参道にはガラスアーティスト西中千人によるガラス枯山水「つながる」がある。

  • ガラス枯山水「つながる」

    方丈庭園の湧き水「喜気水」にインスピレーションを得たのだろうか、水をガラスに見立て、永遠に枯れることのない湧水を枯山水として表現している。


総評
池泉観賞式庭園や白砂壇だけではなく、外国人の作庭家による「空の川」、ガラスアーティストによるガラス枯山水など、伝統的な庭園の枠にとらわれない、新しい美意識を融合させた空間を生み出している。
×特に見当たらない。


アクセス
京都府京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30
バス停「南田町」 徒歩7分

駐車場

開園時間
特別公開は春と秋のみ

入園料
800円

公式サイト

地図
正門にピンを立てています。
訪問日 2024-11-19 (火) 更新日 2025-11-09



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よくある質問


いつごろ作庭された庭園ですか。
作庭時期は江戸時代です。
雨でも濡れずに楽しめますか。
はい。充分に楽しめます。
抹茶や珈琲などを楽しむところはありますか。
残念ながら、ありません。



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