成願寺
じょうがんじ
創建時は天台宗の寺院であったが、鎌倉時代(1290)に時宗(じしゅう)に改宗して、その4年後に現在地へ移転する。安土桃山時代の大名であった佐々 成政(さっさ なりまさ)の菩提寺でもある。庭園の作庭時期は不明。
国指定名勝の三田村氏庭園の訪問時に教えていただいた庭園。そこで急遽立ち寄ってみることに。ネットには情報がなく現地の案内版のみが情報元。宗派は時宗(じしゅう)とあるが初めて聞くものだ。鎌倉時代に一遍上人(いっぺんしょうにん)によって開祖された宗派で、総本山は神奈川県藤沢市にある清浄光寺。
本堂南側に池泉庭園があり池泉には中島を設けている。中島は岩の配置から亀島だろう。
亀島を斜め後方から撮影すると、中島の右手に設けた巨石は亀頭石である。対岸にある上部が平らな石は礼拝石と思われ、庭園のビュースポットとなる。
亀頭石を反対から撮影する。石に趣があり亀頭石の左にみえる石が亀脚石となる。
亀島の後方を撮影。亀の後ろ足に見立てた亀脚石がある。
護岸石組では力強い長石に目が惹かれた。
本堂南側に池泉庭園を設けている。余談であるが本堂南庭は儀式を執り行う場所として使われたいたことが多く白砂のみとなっていたことが多い。江戸時代以降は儀式が行われなくなり、庭園を造られるようになり本堂南側に庭園を設けている寺院が多い。
○ | 現地案内版にも日本庭園に関する記述がないことから歴史ある庭園ではない可能性が高いが、所々に力強い石を用いており細部に見どころがある。 |
× | 特に見当たらない。 |