泉石亭
せんせきてい
泉石亭は平成25年(2013)にリニューアルオープンした桜井甘精堂の直営店。泉石亭の庭園は昭和63年(1988)に完成した泉石亭時代から残された庭園であり、オープンガーデンとして施設利用者以外にも開放されている。
小布施にはオープンガーデンが130軒以上あり、そば・甘味処「泉石亭」の日本庭園も広く開放されている。
日本庭園の周囲が木々で囲まれているため、苔庭に直射日光が当たりにくくなっており、苔焼けのない極めて良好な苔庭。
白砂により河川や大海を表現しているが、これは同時に苔のメンテナンスも考えて足の踏み場を確保している要素もある。そして、用と景を満たした見事なデザインだと感心した。
写真右奥には旧家高津家の土蔵を改造した「小さな栗の木美術館」があり、こちらも無料で開放されている。
横長の敷地で奥行きは限られているが、白砂が建物に対して斜めに導かれていることもあり、奥行きを生み出している。
苔庭の奥には流れを設け、その奥に小さな滝石組がある。ただ、滝石組周辺の草が多く、滝石組が弱まっているのだけが惜しい。
品の良い置き灯籠。
苔と白砂と飛石、
左側が泉石亭であり、1階と2階席がある、また画面中央上部に屋外デッキのようなスペースがみえる。未確認であるが、食事をすれば屋外デッキから庭園を見下ろせるのだろうか。次回小布施に訪問したときには、食事も楽しんでみたいと思った。
泉石亭
○ | 苔のコンディションが良く、かつ苔と白砂敷きのデザインが絶妙であり、狭い空間を上手に設計している思う。 |
× | 滝石組周辺の草により、石組が弱まっている。 |