葛城ホテル北の丸 北の丸庭園
かつらぎほてるきたのまる きたのまるていえん
昭和53年(1978)にゴルフ場に併設したヤマハリゾートが運営する和風ホテル。2002 FIFAワールドカップで、日本代表チームのベースキャンプホテルでもある。北の丸庭園は宿泊者および予約制のレストラン利用者であれば自由に散策できる。
事前に取材連絡を行い訪問させていただいたヤマハリゾートが運営する「葛城ホテル北の丸」へ。まずはフロントのある椿殿から額縁庭園を撮影。
北の丸庭園は芝庭を中心として近代庭園であり、庭園を取り囲むように客室を配置している。
全体的に起伏は少なく、和モダンな意匠となっている。このあたりは、甲府市の常磐ホテルに似たような雰囲気をもっている。
池泉とプールの高低差を活かして護岸石組のような石組が見られる。苔むした石で、古庭園好きには美しいと感じたポイントである。
またプールサイドに枯滝石組が造られている。こちらも先ほどの護岸石組と同じ種類の石を使っており、水落石(みずおちいし)の石肌が美しい。水落石とは、滝石組の中心となる石で、滝水が落ちる部分に配置された石である。水落石の両側には滝添石を据え、右手の山形の石は遠山を抽象的に表現した遠山石。プールサイドに、このような典型的な滝石組が組まれているのは、全国でもここだけではないだろうか。
プール越しに客室を望む。
梅殿には宿泊者が無料で利用できるオーディオ鑑賞ラウンジ(予約制で最大2時間)がある。ヤマハだけに最高級のオーディオ機器を備え、スピーカーだけで150万円という代物である。
藤殿から庭園を眺める。
フロントで自由に演奏できるグランドピアノ。庭園を眺めながらグランドピアノを奏でられる贅沢な空間である。
葛城北の丸ホテル 案内図 [ 案内図を拡大する ]
○ | 和モダンな庭園にプールがあり、プールサイドに典型的な枯滝石組が組まれている意外性に驚く。 |
× | 古庭園としての要素は少ない。 |