岸和田市総合体育館 日本庭園
きしわだしそうごうたいいくかん にほんていえん
岸和田市総合体育館は平成8年(1996)に竣工した体育館であり、敷地内に池泉庭園が造られている。
公共施設の建築物で挟まれた空間に日本庭園が造られているケースは良くあるが、300坪を越える規模は多くはないだろう。特にコンクリートの殺風景な正面玄関と違って、日本庭園に面した建物壁はデザイニングされているのも優れた特徴だ。
岩山から水が湧き出て、敷地全体を洲浜風にして緩やかな流れをつくっている。シンプルながら他にはない意匠だ。
2階からも見下ろすことができる。取材時は工事用のフェンスがあるが、流れはそのまま人造湖に注ぎ込まれている。
笹の一種である「オカメザサ(阿亀笹)」で島を作り、その島も凹凸を設けることで豊かさを生み出している。また近づいてみれなかったので写真で気づいたのだが、洲浜風に敷いた石も高さを揃え、手間がかかった工法で美しさを生み出している。
○ | 日本庭園に面した建物壁面をデザイングすることで、建築物に面した日本庭園の景観問題にチャレンジしている。 |
× | 特に見当たらない。 |