金比羅宮 表書院
こんぴらぐう おもてしょいん
金刀比羅宮の御本宮の手前308段のところに書院があり、一般公開されている表書院と、通常非公開の奥書院がある。元日本庭園学会長 浅野二郎氏によると表書院の作庭時期は江戸初期と推測している。書院には江戸時代の絵師・円山応挙の障壁画が見学できるが撮影はできない。なお、奥書院は2023年に9年振りに特別公開されている。
上段の間に面したところに池泉庭園がある。本地泉庭園は象頭山からの雨水によって造られた池泉庭園であるが、訪問時はこのように枯れていた。
書院は江戸初期(1658~1660)に建築されたと伝わり、重要文化財に指定されている。
上段の間には表書院の障壁画のうち最高傑作とされる「瀑布山水図」があり、、「瀑布山水図」と一繋がりの雰囲気を醸し出している庭園になっている。
出島には緩やかな弧を描いた切石橋を二本渡している。
象頭山の斜面を活かした池泉庭園には、斜面にも巨石を設けている。写真中央には傾いた立石があるが、三尊石の中尊石が倒れたものではないかと想像した。
内廊下を使って額縁庭園を撮影。
「虎の間」の正面には平庭があり、蹴鞠(けまり)のための庭とのこと。非公開の奥書院には、奥書院二の間から讃岐富士を借景とした枯山水であり、ぜひとも一度見学したいものだ。
○ | 円山応挙「瀑布山水図」と一繋がりの雰囲気を醸し出した池泉庭園になっているのが面白い。 |
× | 奥書院の庭園が見学できないのが残念である。 |