野﨑の記念碑
のざきのきねんひ
野﨑の記念碑(野崎武左衛門 翁旌徳碑(のざきぶざえもん おうしょうとくひ))は江戸時代後期に塩田王と呼ばれた野﨑 武左衛門(ぶざえもん)の功績を称える顕彰碑(けんしょうひ)。明治27年(1894)に建立され、顕彰碑としては日本一の高さ約12m。顕彰碑を中心とした池泉回遊式庭園となっている。
池泉回遊式庭園に顕彰碑(けんしょうひ)を設けた唯一の事例。周囲に巡らした堀には昭和の初めまでは瀬戸内海の海水をいれていたとのこと。海水から塩を取り出すことを事業としていた野﨑氏を偲ぶために敢えて堀を造ったのだろう。
池泉回遊式庭園となっているが、現在は水が涸れている。園内には大小様々な石を配置しているが、雑然としている。
護岸石組も雑然と石が置かれている。
巨石により意欲的に組まれた石組かと思ったが、斜めになっている石は地震などで倒れたようだ。後ろに回って確認すると倒れた跡が残っている。
ちなみに、顕彰碑(けんしょうひ)とは個人で有名ではない人の功績を称える石碑のことである。
○ | 顕彰碑を取り囲むように造られた池泉回遊式庭園というのは、全国唯一であり貴重だ。 |
× | 石組の意匠が単調で雑然としている。 |