岡御殿
おかごてん
岡御殿は江戸末期(1844)に建築された豪商・岡家の屋敷であり本陣でもあった。本陣とは大名や天皇のお使いである勅使が宿泊できる宿泊施設だった。
警告発令レベルの豪雨に訪れた岡御殿。到着後にやや小降りになったため、閉めていた戸を開けて頂いたので、額縁庭園を中心に撮影していくことにした。
落ち縁となっている外縁(濡れ縁)と内縁(くれ縁)の3段構造になっている。落ち縁とは、建物の外部となる外縁(濡れ縁)よりも、一段低く設置されたものである。
大雨で池泉観賞式庭園のようにみえる。枯山水でも池泉庭園にも分類できない、いわゆる邸宅庭園だ。
手水鉢を配置した小さな庭。
落ち縁、内縁、座敷の屋根を支える4つの柱を重ねて撮影してみたが、このようにずらして撮影するほうが奥行き感がでて、私は好きな構図だ。
上段の間経由の額縁庭園。このあと隣にある脇本陣としても使われた西の岡邸へ向かう。脇本陣:本陣に大名などが泊まりきらないときに宿泊する施設。
○ | 格式を重んじているのが書院造り建築で額縁庭園を楽しめる。 |
× | 庭園としては特徴なく見応えに欠ける。 |