備中松山城 御根小屋跡
びっちゅうまつやまじょう おねごやあと
備中松山城 御根小屋跡とは、江戸時代に備中松山藩の政庁であったところに、高梁高校が建築されている。備中松山城を預かり備中の政務を司る小堀遠州によって、池泉庭園が作庭された。
高梁高校の敷地内にある庭園であるため、平日に訪れ高校受付で入校証をお借りして見学させていただく。本記事最後にある案内図をみると分かりますが、当初と池泉の形状がかなり違い、当時の半分ほどの大きさになっている。
正面の立石による石組は、Hakka氏の運営する「茶の湯的 ・ 建築 庭園 町並み観賞録」によると枯滝石組である。
横から見ると高さ2mの巨石で、鶴石組であると同時に蓬莱石組も兼ねているとのこと。なるほど、するとこの立石は鶴首石だろうか。
鶴石組があるのであれば、亀石組がある。ただこちらでは亀島になっている。
亀島の池泉側を焦点距離300mmの望遠レンズで撮影。池中に張出すように平石が置かれ、実測計測した重森三玲によれば亀頭石とのこと。
枯滝石組を裏側から眺める。苔むした石が歴史を感じさせる。
枯滝石組を反対側から横から眺める。手前にある石は鯉魚石にもみえてくる。
枯滝石組の手前には出島が設けられ、上部が平らになっている平天石が配置されている。 [ 案内図を拡大する ]
現在地の位置に受付があり、こちらで入校証をお借りする。
備中松山城 御根小屋 案内図
○ | 安土桃山時代の影響が残る堂々たる風格の枯滝石組が美しい。 |
× | 植栽によりかなり石組が隠れてしまっているのが残念。 |