尾山神社庭園(旧金谷御殿庭園)
おやまじんじゃていえん(きゅうなかやごてんていえん)
尾山神社に残された庭園は、江戸時代に加賀藩主・前田家別邸の金谷御殿があり、江戸末期に前田家が築いた最後との庭園である。庭園は古代舞楽の楽器を模した池泉回遊式庭園となっている。
前田家の別邸に造られた邸宅庭園が残された尾山神社。沢飛石で中島へ導かれるが、本庭園は古代舞楽の楽器を模した池泉回遊式庭園となっている。
先ほどの写真を図解すると、中島は琵琶島と呼ばれ、楽器の「琵琶」を模した形状をしている。琵琶島からは八ッ橋、図月橋(とげつばし)
琵琶島と図月橋。琵琶の楽器のように柔らかな弧を描いている。
図月橋はレンガ積みしたもので、庭園の作庭時期より後となる明治初期に造られた。
八ッ橋。八ッ橋とは橋の種類のひとつで、複数の板をジグザグにした形状を表す。
八ッ橋と図月橋。
図月橋の手前には琴橋が渡されている。写真では図月橋が池面に反射しているため、琴橋が分かりにくい、
左にあるのは琴橋。円を描くような入り江に橋を渡した他に類を見ない意匠だ。
こちらが鳥兜島(とりかぶとしま)だろう。
響音瀑(きょうおんばく)。かつては辰巳用水の水を、兼六園から水路で導いていただが、現在は地下水をくみ上げて流している。
朝8時に訪問したが、兼六園に繋がるルートということもあり、既に何人かの観光客が見学していた。
○ | 楽器をイメージした日本唯一の庭園を気軽に見学できる。またレンガ造りの三連アーチ橋は日本庭園に西洋の雰囲気が見事に溶け込んでいる。 |
× | 特に見当たらない。 |