来迎院庭園「含翠庭」
らいごういんていえん「がんすいてい」
来迎院は、真言宗 泉涌寺派大本山である泉涌寺の塔頭寺院。寺伝によれば平安時代(806)に、真言宗の開祖である空海(弘法大師)によって開山。茶室「含翠軒(がんすいけん)」は、忠臣蔵で知られる大石内蔵助(おおいし くらのすけ)が江戸時代に建立。付随する庭園「含翠庭」も同時期に作庭。なお現在の茶室は大正時代に建て替えられたものである。
泉涌寺の塔頭寺院である来迎院は、観光客が殆ど訪れない小さな庭園「含翠庭(がんすいてい)」がある。手前が客殿で奥には茶室「含翠軒(がんすいけん)」がある。
写真右が「含翠庭」であり、ゆっくり歩いても1分もかからないコンパクトな造りである。
平地の苔庭には三尊石組がみられる。奥にある石灯籠のようにみえるものは、火袋の部分に八体の仏が浮き彫りされた八面仏石幢である。
右側の池泉は心字池であり、切石による石橋を架けている。奥にみえる建物が茶室「含翠軒」だ。
茶室「含翠軒(がんすいけん)」から先ほどの撮影ポイント側を撮影。心字池には亀出島のような意匠がみられるが植栽が伸びきり詳細は分からない。
大石内蔵助は含翠軒で仇討ちの密議をしたと伝わる。
茶室に入室するまえに手を清める蹲踞(つくばい)。
客殿より額縁庭園を撮影。こちらで抹茶をいただくこともできる。
客殿前から含翠庭を撮影して、来迎院をあとにする。植栽が豊かなところであるので、紅葉時期に訪れないと退屈に感じてしまう庭園だろう。
○ | 紅葉シーズンでも庭園を独り占めできそうな穴場スポットだろう。 |
× | 心字池周辺の植栽を伐採して出島の様子などが分かるようにしたほうが良いと感じた。 |