龍華寺 観富園
りゅうげじ かんぷえん
龍華寺は江戸初期に創建した日蓮宗の寺院である。日本で最古最大となる樹齢1100年の蘇鉄が有名。境内には創建当時に造園された「観冨園」と呼ばれる池泉庭園があり、昭和37年に市指定名勝を受ける。
蘇鉄(ソテツ)で有名な龍華寺には、江戸初期に作庭された庭園「観富園」がある。山畔を利用して造成された観富園を登ってゆくと、本堂越しに富士山を望める。
一見すると庭園には見えないが、案内版によると須弥山式の庭園となっている。須弥山とは中国三大宗教のひとつ「仏教」の思想であり”世界の中心となる山”を表す。境内にあるサボテンや蘇鉄は中国より移植されたと伝わることから、この作庭も中国の影響を受けていたと想像できる。なお、須弥山では島根県益田市の萬福寺が有名であり参考にして欲しい。
石組は少ないが、鶴松と亀松がある。写真は樹齢150年の鶴松である。
こちらは樹齢350年の亀松となる。
亀松を別角から撮影。
龍の形をかたどった池泉のある庭園「龍潜園(りゅうせんえん)」もある。
護岸石組は大小の石を組み合わせ単調にならないように工夫されている。
龍潜園だけに龍のオブジェクトが置かれている。
樹齢1,100年の日本最古の蘇鉄は、中国より移植されたものと伝わる。ちなみに蘇鉄が日本庭園でよく使われるようになったのは、室町時代からといわる。
○ | 富士山を見下ろしながら庭園を見学できる。ソテツは勿論のこと、鶴亀松も樹齢100年越えの立派なものである。 |
× | 純粋な日本庭園を求めて訪問するとギャップを感じるだろう。 |