清泰寺
せいたいじ
平安末期に創建した天台宗寺院。裏庭の池泉庭園は江戸末期に作庭されたと伝わり、北杜市の指定文化財になっている。
清泰寺の本堂裏に回り込むと、傾斜を活かした石組がみられる。かつては水が流れていたようだが、現在では涸れている、
池泉庭園西部には三段落としの枯滝石組があり、分かりやすいように写真に青ラインを引いている。
滝上部を撮影すると平面の石がみつかる。これは滝石組の中心となる石で、滝水が落ちる部分に配置された石で水落石(みずおちいし)と呼ばれる。
少し角度を変えて撮影してみると、水落石の右側は隙間を埋めるように石が埋め込まれ、やや乱雑な造形にも感じられる。
滝石組から池泉を見下ろすと、池泉は三分割されていることが分かる。
3つの池泉はよくみると繋がっており、自然石による石橋が架けている。
一番奥の池泉を高い場所から撮影してみる。護岸石組は江戸末期としては力強さを感じさせる。
○ | やや乱雑な造りでもあるが、三段落としの枯滝石組は迫力がある。 |
× | 石組を隠すような植栽は取り除かれているが、やや荒廃している。 |