日本庭園は「池泉庭園」「枯山水」「露地」の基本様式に区分され、枯山水は水を使わずに山水の趣を表した庭園である。
そして、枯山水は2人の作庭家によって異なる分類方法を提唱している。一人目は作庭家の重森三玲だ。
重森三玲は「前期式、後期式」に分けている。枯山水という言葉は、平安時代に書かれた日本最古の庭園書で初めて定義され、池も遣水(やりみず)もない所に、自然の景観を見立てた石組みとなる。主に山の斜面など傾斜に作られることが多く、これを「前期式枯山水」と呼ぶ。後期式枯山水とは、現代で表現される「水を表現する砂」の枯山水。これは応仁の乱(1467年)後の経済疲弊により大規模な池泉庭園が困難となり、枯山水が流行したものだ。(遣水:水の流れ)
二人目は、日本庭園研究会会長の吉河功による分類で、このようになっている。
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