松桜閣
しょうおうかく
松桜閣は昭代富山県知事の邸宅を、明治24年に西田豊二氏が別荘として譲り受け移築した数寄屋風の建築物。庭園は弟の西田収二氏が離れ庭として造られたものを、昭和7年(1932)に庭師・城川久治によって近江八亭の趣を取り入れて完成させた。
北陸新幹線「黒部宇奈月温泉」駅から徒歩3分ほどの距離にある松桜閣。右が松桜閣で、奥に茶室がある。
ゆるやかに曲がりながら、池泉に向かって流れる曲水。
曲水のそばには「三脚 丸型雪見灯篭」を置いている。
松風閣の2階から撮影。松風閣庭園は近江八亭の趣を取り入れており、池泉は琵琶湖に見立てている。
大滝・小滝で水を落として、おそらく滝前の岩島で矢橋の帰帆(人工島)を偲ばせている。
茶室「枕流亭」は、堅田の浮御堂を模している。
ひときわ存在感を放つ山灯籠。
火袋には細工が施されている。
亀石を使った蹲踞(つくばい)。蹲踞とは茶室に入室する前に身を清めたり、茶の湯を取り入れるのに利用される。
松風閣から額縁庭園を撮影。
松桜閣の案内図(パンフレットより引用)
○ | 曲水から琵琶湖に見立てた池泉へ流れ込む様子が美しい。 |
× | 大滝・小滝に近づけず、望遠レンズなどがないと造形が分かりにくい。 |