鳥羽山城跡 枯山水庭園跡
とばやまじょうあと かれさんすいていえんあと
徳川家康が安土桃山時代に二俣城を攻める際に築城されたのが鳥羽山城である。昭和の調査により、安土桃山時代とされる枯山水の遺構が発見された。
鳥羽山城跡は、ローラコースターや展望台などのある鳥羽山公園として整備されている。夜景ファンの間では知られた夜景スポットでもあり、夜景の再撮影として20年振りぐらいに訪問したところ、かつての本丸であった広場の片隅に枯山水があることに気づく。
案内板を確認すると、昭和49年頃と私の生まれたときに発掘調査で発見された庭園遺構となっている。復元イメージのような姿に修復を期待したいところだが、場所柄管理できなくて厳しいだろう。山城の本丸に庭園を設けた例は少なく、鳥羽山城が迎賓機能を備えた居館(きょかん)であったことを示す貴重なものである。
中央の石組が枯滝石組となる。復元イメージからコンパクトながらも品格のある枯山水だったのだろう。
枯滝石組は二段落としの形式で、滝が流れ落ちる様子に見立てた水落石と、両サイドの滝添石で構成されている。
本丸跡の広場には展望台があり、ここからの夜景は、、、
鳥羽山公園の夜景。天竜川に架かる鹿島橋が特徴的で、天気が良ければ浜松駅方面まで見渡せる。手前の木々がもう少し伐採されると、橋全体の夜景が浮かび上がるのだが。。。なお外灯などはないため、夜訪れるには懐中電灯が必須となる。
○ | 静岡県では枯山水としては、遺構ではあるもののもっと古いものであり、本丸に庭園を設けた貴重な遺構である。 |
× | 特に見当たらない。 |