雲樹寺 元禄の庭
うんじゅじ げんろくのにわ
雲樹寺は鎌倉時代後期(1321)に開創された臨済宗妙心寺派の寺院である。住職の説明では、江戸初期に消失したが、江戸時代の元禄8年(1695)に再建し、この時期にツツジを植え、作庭したのが禅宗庭園「元禄の庭」とのこと。
ツツジ寺としても知られる雲樹寺には、江戸時代に作庭された「元禄の庭」が方丈の北側にある。白砂には砂紋を引いて、水の流れを想像させている。
白砂敷きを河川に見立て、美しい砂紋が水の流れを表現している。また、芝生と苔のグラデーションも美しい。
住職の説明では、枯池は心字池、池のほとりに植樹された大木は滝に見立てているとのこと。
枯池は浅く、自然石の石橋を架けている。
苔エリアは南側にある伽藍により、直射日光があたる時間が短いためか、良質な状態であり、これが元禄の庭を美しくしている要素のひとつになっている。
「元禄の庭」東部を望む。どうやら日陰になるところは苔庭、日が当たるところは芝庭と使い分けていると思われる。
雲樹寺は方丈と開山堂を巡るように廊下が造られている。
サツキが見頃となる4月~6月に訪問すればピンクの差し色が入り、美しい景色を楽しませてくれる、また刈込みの近くにもちょっとした石組が見られる。
方丈と開山堂の間にも枯山水を造っており、こちらの白砂は大河を表しており、砂紋で水の流れを表現している。
写真左手が勅使門(ちょくしもん)であり、天皇の意思を直接に伝えるために派遣される使いが通る門である。その右手の伽藍が開山堂で、朝鮮半島から渡った高麗梵鐘(朝鮮鐘・国重要文化財)が収められており、日本最古といわれる新羅時代の鐘である。
方丈前の前庭も趣向を凝らした庭園になっている。
○ | ツツジと苔と白砂が美しい「元禄の庭」は、江戸時代に作庭されたにもかかわらず、まるで近代庭園のような美しい意匠である。 |
× | 特に見当たらない。 |