安岡寺 楽桜苑
あんこうじ らくおうえん
安岡寺は奈良時代(775)に光仁天皇の子、開成皇子(かいじょう)の創建と伝えられる天台宗の寺院。境内に造られた枯山水「楽桜苑」は、大阪芸術大学教授にして造園家の福原成雄(まさお)にて平成27年(2015)に作庭された。
高槻市の高台にある寺院。駐車場からの眺めは良く、夜景も楽しめそう。さて、安岡寺には奈良時代に創建されたと伝わる古刹であり、平成に作庭された枯山水がある。
山の合間を河川に見立てた白砂が蛇行するような意匠になっている。庭園名と作庭家が刻まれたプレートがあり、それによると造園家の福原成雄によるものだ。泉大津市の東雲公園にある「吉泉庭・悠泉庭」も同氏に枯山水であるが、野筋に挟まれた空間に河川を設けている共通点がみられる。
白砂に置かれた石は舟石だろう。その左奥には三尊石が組まれおり、舟石が近くに置かれいるので、蓬莱山を兼ねた三尊石とも考えられる。
流れが美しいので縦写真を。 庭園名が「楽桜苑」と名付けられているので、桜のシーズンには一段と美しい光景を魅せてくれるのだろう。
安岡寺には国指定重要文化財の木造千手観音坐像が治められている。日・祝は開扉されるようであるが、不定との記事も見つかったので、事前の電話確認が望ましい。
○ | 山の谷間を蛇行するような河川が描かれ、舟石が蓬莱山へ向かう様子と推測できそうな意匠も良い。 |
× | 特に見当たらない。 |