パンとエスプレッソと嵐山庭園
ぱんとえすぷれっそとあらしやまていえん
京都府指定文化財の旧小林住宅を、2019年7月に「パンとエスプレッソと嵐山庭園」として改築オープン。小林家は江戸後期(1808)に建築され、昭和57年に現在地に移築復元された江戸時代後期の典型的な農家の住居である。
パン消費日本一の京都にて、令和元年にオープンした「パンとエスプレッソと」の新店舗。2020年現在で「パンとエスプレッソと」と名が付く直営店は7店舗で、「パンエス」とも略される。そのなかで、京都府指定文化財の旧小林住宅を改築して「庭園」に主題をおいた店舗である。
2020年9月とコロナの影響で、週末でも京都の観光客もまだ少ないなか、ランチ時間帯に訪問すると10組ほど順番待ちしている繁盛ぶり。旧小林住宅を取り囲むように枯山水が造られており、苔庭には半島のような曲線を描き、青と白の小石で彩りを豊かにしている。
苔庭には巨石による景石でアクセントを付けている。
ウエイティング場の縁側から枯山水を撮影。白砂とタイル上の切石は大海、そして苔で島に見立てているのだろう。
降水の少ないシーズンであったが、苔は青々しており十分に手入れされていることが分かる。
苔築山、青石に流れ、そして大きめの栗石と三層構造になっている。築山に据えた石組も品格を感じさせるものだ。
巨峰のフルーツサンドを注文してみる。(ドリンク付きで1200円)生クリームは当然のごとく甘さ控えめで、フルーツの甘みを引き出している。ただ冷たい珈琲が「アメリカン」のみであるのが残念でならない。エスプレッソを謳う店舗であれば、濃いめのアイス珈琲も用意して欲しかった(笑)
○ | 苔の野筋と白砂のコントラストが美しく、美味しいパンも頂ける。庭園好きの嵐山での休憩スポットとしては最適だろう。また営業時間であれば、入店せずとも庭園の見学は自由にできる配慮も嬉しい。 |
× | 特に見当たらない。 |