袋屋清左衛門邸「楳装園」
ふくろやせいざえもんてい「ばいそうえん」
味噌・醤油の醸造などを営む商家「袋屋」の裏庭に、江戸時代後期に庭園が造られた。この庭園を俳人・小林一茶が気に入り、60歳頃から故郷・滋賀県米原市から6年にわたって訪れていた。一茶ゆかりの商家として平成8年(1996)に美術館として改修を行い一般公開。
小林一茶ゆかりの地でもある庭園。味噌屋の裏庭が庭園になっていることもあり、入り口を見つけにくい庭園。取材時は改修工事中であったが、ご主人の計らいにより特別に見学させて頂いた。
正面の石組には三尊石が見られる。三尊石とは石組の基本形であり、三尊仏の中心をなす中尊(ちゅうぞん)を高く立てた石の両側に寄り添うように低く据えた石で構成される。三尊石が分かりにくいため、写真に赤枠でマーキング。
楳装園の見所は、この舟形石。小林一茶が気に入り、舟形石に寝転がったりしたことより、いつしか「一茶の座禅石」と呼ばれるように。
一茶の座禅石を別角度から。
一茶の茶室「程々庵」から庭園を眺める。左手には池に架かる石橋が見える。
最後に紫陽花と座禅石のツーショット
○ | 舟形石の座禅石はユニークな形状で興味を引く。70坪という小型庭園ながら、石組は迫力がある。 |
× | 改修工事中で機材が山積みであり、本来の姿を確認できなかったため、総評の×はコメントを控えます。 |