佛願寺 大涅槃聖堂
ぶつがんじ だいねはんせいどう
全長45mの日本最大とされる涅槃像がある佛願寺。涅槃像はリゾート施設「恵山モンテローザ」のモニュメントとして作れたが施設閉鎖後に、佛願寺が購入して平成20年(2008)に復元された。庭園は建仁寺(京都)の庭園など手掛けた北山安夫によって平成22年(2010年)に作庭された。
流麗な洲浜をもつ枯山水。洲浜とは汀を美しく魅せる技法であるが、洲浜と大海を境に苔のラインが残っているのがやや不自然さを感じた。記事作成時にパンフレットと比較すると作庭当初は、この苔のラインがなく10年の間に変わってしまったのだろう。作庭当初の姿の方が美しいだけに、やや惜しいところだ。
涅槃像を繋ぐ架け橋が彼岸橋に見立てられている。
大河には亀島を設け、洲浜には三尊石。ちなみにスタッフに確認したが、鶴島や鶴石組はないとのこと。
苔の築山に配置した石組のバランスが絶妙。また岬灯籠によるアクセントも品があって良い。
築山に設けられた波打った苑路を歩いてみたいところだが、庭園内は立ち入りはできない。
洲浜に敷かれた石が高さが揃えられ丁寧な処理がされており美しい。そして、汀沿いに三尊石風に組まれた石組が良い。
望遠レンズで洲浜と石組を撮影。大海の上流には枯滝石組がある。この写真からも洲浜に敷かれた栗石が美しく整列している姿が分かる。
豪壮な枯滝石組であるが、聖堂に入れないと正面から観賞できない。
○ | 流麗な曲線をもつ洲浜と苔山が美しく、洲浜に敷かれた栗石が丁寧に敷かれ上質に仕上げられている。 |
× | 聖堂に入れないと枯滝石組を確認できない。 |