長久寺
ちょうきゅうじ
長久寺は室町時代(1530)に創建された臨済宗の寺院である。飯田藩主の菩提寺でもあり、南信州観光公社のサイトでは「昭和22年の飯田大火の際には、焼失を免れており、本堂や庭園など昔ながらの面影を留めているそうです。」と「記載されていることから、昭和以前に作庭されたものであるようだ。
寺院に対応できる方がいるときだけ拝観できる長久寺庭園。事前に電話連絡をして訪問。左手の巨石は庭園のビューポイントとなる礼拝石だろうか。
書院、蔵、堂に囲まれた空間に池泉庭園がある。縁側には手水鉢が置かれ、書院からの沓脱石、飛石で池泉へと導かれる。
鎌倉時代に創建した寺院であるが、丸みを帯びた石が多用されていることから、江戸後期以降に作庭されたものと推測。
滝石組は多段に落とされたもので上段に石橋を渡している。ただ水流の流れるところが新しいため、近年修繕したのだろうか。
庭園内を見学させていただく。三連の切り石橋はここから眺めるのが美しい。また池泉右手には長方形の石は舟付き石のような装いだ。
本堂の外廊下から撮影。
最後に書院から額縁庭園を撮影して長久寺をあとにする。
○ | オーソドックな庭園であるが、書院、本堂の外廊下など視点場が多く、景観の変化を楽しめるのが良い。 |
× | 特に見当たらない。 |