旧大乗院庭園
きゅうだいじょういんていえん
平安時代後期(1087)に、法相宗の大本山の寺院である興福寺の門跡寺院(もんぜき)である大乗院が創建。室町時代(1465)に将軍足利義政の命を受け、作庭家・善阿弥(ぜんあみ)にて作庭。昭和33年(1958)に国指定名勝を受ける。その後、庭園の復元工事が進められ2010年に一般公開。2017年7月より庭園を周遊する園路が整備。門跡寺院:皇子や貴族などの住する特定寺院
雨降るなかでの庭園散策。まずは、大乗院庭園文化館の2階にある和室から庭園を見下ろす。大乗院庭園文化館は無料であり、ここからの眺めだけでも十分楽しめる。
窓を開けて庭園を撮影。2017年7月に朱色の反り橋を渡れるようになり、かつ右手に散策路が整備され、庭園をぐるっと1周できるようになった。
雨のなか庭園に足を踏み込んでみる。
東屋で雨宿り。写真中央に映る池が「西小池」と呼ばれる。発掘調査により江戸時代に描かれていた景色と合致したとのこと。つまり、この光景は江戸時代とピタリと一致しているらしい。ほぉ
同じく西小池の様子をもう1枚。
2017年に反り橋の架け替えで中島に立ち入れるようになった。
東側の回遊園路の導入により三ツ島を間近でみられるようになった。夏になると、三ツ島にはサルスベリの花が咲き、庭園に鮮やかなピンク色のアクセントを出します。
名勝大乗院庭園文化館のパンフレットより引用 [ 案内図を拡大する ]
○ | 2階に設けられた和室から無料で庭園を見下ろせる。(飲食や長時間滞在禁止) |
× | 石組、苔、洲浜、滝などがなく、単調な庭園である。夏季(ピンクの花が咲くサルスベリ)や紅葉時期に訪れないと消化不良となるだろう。写真は、梅雨時期で彩りに欠けるシーズンである。 |