開拓記念羽衣公園
かいたくきねんはごろもこうえん
開拓記念羽衣公園は昭和57年(1982)に開園した公園。8年の歳月をかけて寄付やボランティア活動によって大小1200個もの庭石を敷いて庭園が造られた。
明治時代以降に開拓された東川町には、開拓80年を記念して作庭された日本庭園がある。旭川駅から車で30分ほどの距離だ。
巨石を使った池泉回遊式庭園であり、中島には自然石を3つ連ねた石橋を架けており、その左手には舟石らしき岩島を据えている。
築山にはひときわ大きな石を三尊石風に組んでいる。中央には枯滝石組があるが、植栽で存在が弱まっている。
近づいて撮影。三段落としの滝石組であり、水が流れ落ちる水落石は、かつて水が流れていたのだろうか黒色に変色しているのが良い。
中島には石橋と2ヶ所からの沢飛石で苑路を設けている。このように大きな石で飛石を配置しているのは、公園であることから子供が遊べるようになっているからだろう。
護岸石組にも巨石を使っており、池泉西部は対岸に渡る池渡り形式の沢飛石がある。
ゴールデンウィーク期間であったが、雨天ということもあり誰一人いない公園での撮影となった。
○ | 巨石と使った力強い石組で広い空間にも負けない日本庭園に仕上がっている。多少、荒削りなところもあるが北海道では、貴重な日本庭園といえよう。 |
× | 枯滝石組の正面に植栽が覆い被さっているのが残念。 |