旧本郷家住宅

隣町の坂本東嶽邸同様に余り期待することなく訪問した邸宅庭園。ひとつの敷地に3つの地主の邸宅が並ぶ。その最大が秋田県の三大地主である旧本郷家住宅である。和室の足を踏み入れると2面に広がる苔庭と枯流れに心躍らされる。

奥にある工場がやや気になるが、それでもなお美しい。

枯池には大きな石を隙間なく敷き詰め、蛇行するように枯流れを成している。

枯池は枯滝石組から続いているが、少々分かりにくいので、写真に青線で線を引いた。

庭園は散策することができるので、枯滝石組に近づいてみる。立石による滝石がみえるが刈り込みで視界を遮られているのが残念。

裏側に回ってみると、このような三尊石風に組まれた枯滝石組になっている。

枯流れと旧本郷家住宅を撮影。設計図には庭園は右手にもずっと広がりをみせているが、昭和初期の恐慌などにより未完となっている。

住宅東側の細長い庭園。

球体の石を置いた例を見ない石組だ。

続いて隣接する旧北島氏庭園へ。

こちらも平地であるが、石組などはほぼなく単調なものだ。

最後に旧荒川家住宅へ。

邸宅は管理棟としても使われており、観光客が休憩するスペースも用意されている。特段、見応えのある石組などは見つからなかったが、休憩スペースはスタイリッシュで良い。

「角間川・川のまち歴史交流の杜」案内図 [ 案内図を拡大する ]