芳心寺
ほうしんじ
日蓮宗の寺院である芳心寺は室町時代に創建され、江戸末期に作庭されたといわれる庭園がある。
ガイドブックはもとより、観光サイトなどで紹介されていない芳心寺には、江戸末期とされる古庭園がある。当日、住職がいらっしゃったら見学でき、今回幸いなことに訪問できた。
パンフレットによると「鶴は池を挟んでブンゴに頭をもたせてかけるように、亀は池の端から泳ぎ出すような形で置かれている」と記載されている。これにより出島は亀島であるのは分かるが、鶴がよく分からない。ブンゴが豊後梅とすると、山畔にある巨石が鶴石なのだろうか。
写真左上の石か、画面中央の石、どちらかが鶴をかたどった置き石となる。私の推測は左上である。
岩島の奥には集団石組による枯滝石組がみれる。江戸末期ながら護岸石組も意欲的である。
山畔には蓬莱石と思われるような石を据えてある。
芳心寺庭園は別名「鶴亀の庭」とも言われている。また、日本庭園に定番の松が一本もないことが、注目すべき点でもあるとのこと。なるほど。
○ | 隠れ家的な庭園。江戸末期ながらも、意欲的な枯滝石組や護岸石組を見られる。 |
× | 植栽が伐採されると、さらに迫力あるものになるだろう。 |