百済寺 喜見院の庭園
ひゃくさいじ きけんいんのていえん
湖東三山のひとつ百済寺は聖徳太子の開基と伝えられる。湖東三山とは、百済寺、西明寺、金剛輪寺の3つの天台宗寺院であり、百済寺はもっとも歴史ある。喜見院の庭園は近江出身の作庭家・三代目 山村文七郎によるものであり、昭和14年(1939)頃より作庭された。なお本庭園は祖を勝元 鈍穴とする鈍穴流(どんけつ)の庭園である。
紅葉時期には多くの観光客であふれる湖東三山のひとつ百済寺。取材は連休前日の雨天であったが、多くの観光客で賑わいを見せていた。まずは本坊喜見院の庭園(きけんいん)から池泉を望む。
手前左側が本坊喜見院であり、左中央に拝石があり、ここが庭園のビューポイントとなる。護岸石組みは巨石であり、現在見ている庭園と建物は昭和15年に改築されたものである。
拝石から正面には滝石組がみえる。写真左側にある紅葉のあたりにある巨石が「不動石」であり、全体として渓谷の様子を醸し出している。
左上部に不動石、正面には滝石組がみられる。
再び、本坊喜見院の庭園から望む。
東にある山道を登っていくと、いくつもの巨石と出会う。このあたりの石は自然石で、百済寺創設当時からの石だと思われる。
仁王門に続く参道。
ジオラマによる百済寺の案内。東山を活かして庭園が造られている。庭園の上部には近江を見下ろせる「天下遠望の名園」と呼ばれるパノラマ庭園があるが、雨天の取材であったため、写真は撮影できていない。 [ 案内図を拡大する ]
○ | 聖徳太子が開基したと伝えられる名刹で、紅葉が美しい庭園を楽しめる。 |
× | 庭園時代の見所は多くない。 |