世界2,800ヶ所以上の夜景を巡った男が庭園を巡る
国指定名勝

依水園

いすいえん
美しさ ★★★
静寂さ ★★
奈良県奈良市
  • 依水園入り口

    江戸と明治に作庭された2つの池泉庭園が繋がる

    池泉庭園 / 国指定名勝
    庭園面積 2,700坪 (大規模)
    抹茶など頂ける
    室内からも庭園を眺められる
    作庭時期 不明 ~飛鳥 奈良 平安 鎌倉 室町 安土桃山 江戸 明治 大正 昭和 平成 令和

依水園の由来

依水園は、江戸時代前期に奈良晒(ならさらし:高級麻織物)を扱う将軍御用達商人・清須美道清(きよすみどうせい)が造らせた「前園」と、明治時代の実業家・関藤次郎(せきとうじろう)が造らせた「後園」で成り立っている。昭和33年に一般公開され、昭和50年に国指定名勝を受ける。






  • 依水園「前園」

    江戸時代の作庭された「前園」と、明治時代に作庭された「後園」で構成される依水園。東大寺や春日大社には連日多くの観光客で賑わうが、こちらは国指定名勝にも関わらず穴場化した名園。まずは江戸時代前期に作庭された「前園」から巡ってみよう。

  • 依水園「前園」 茶室「三秀亭」

    自由に出入りできる茶室「三秀亭」からお庭を眺める。三秀亭では庭園を眺めながらの食事もできるが、今回は額縁庭園だけを撮影させてもらうことに。

  • 依水園「前園」

    前園は比較的コンパクトで、5~6分程でぐるっと回れる規模。

  • 依水園「後園」

    明治時代に作庭された「後園」へ向かうと、新日本三大夜景「若草山」を借景にした雄大な景色が広がる。東大寺も隣接しているため屋根だけ顔を覗かせる。

  • 依水園「後園」 苔

    後園は苔が特に美しい。

  • 依水園「後園」 休憩処

    後園にある休憩処。ここからの眺めも美しく、10分ぐらい庭園を眺めていた。その間、だれも参観者が訪れない静けさも嬉しい。

  • 依水園「後園」 苔道

    苔の中を抜ける砂利道が気持ちいい。これは、本当に名園だ!

  • 依水園「後園」 滝

    公園には水車小屋もあり、その近くに小さいながらも滝がある。

  • 依水園「後園」 沢飛石

    池を渡るために打たれた飛び石を「沢飛石」と呼ぶ。丸形なのが面白いが、沢飛石は立ち入り禁止だ。

  • 依水園「後園」 氷心亭

    書院造りの茶室「氷心亭(ひょうしんてい)」。室内は出入りできないので外側から撮影。ちなみに、日本庭園にはたまにお目にかかる薄い窓ガラスを写真の主役にしてみた。薄い窓ガラス越しに、庭園が揺らいでいるようにもみえて趣がある。

  • 依水園「後園」

    後園の池泉をもう一枚。

  • 依水園「後園」 止め石

    飛び石の先には行き止まりを示す「止め石」。「関守石(せきもりいし)」とも呼ばれるが、デザイン性の高い意匠だと関心させられます。

  • 依水園「前園」 茶室「三秀亭」

    前園に戻り、再び茶室「三秀亭」で足を休め「ダブル額縁庭園」を撮影。ダブル額縁庭園:2方向の額縁庭園。私の勝手な造語(笑)


総評
江戸と明治に作庭された2つの池泉庭園を同時に楽しめる贅沢さ。特に後園の苔庭が素晴らしくうっとりする。
×入園料が少々高いかな。ただ、見返りに参観者が少なく静寂さを味わえるので、実質的な「×」は無いと思う。


アクセス
奈良県奈良市水門町74
近鉄奈良駅より徒歩約15分

駐車場

開園時間
午前9時30分~午後4時30分(入園は午後4時まで)
休園日:毎週水曜日

入園料
一般 1200円
大学生・高校生 500円
小・中学生 300円
小学生 300円

公式サイト

地図
正門にピンを立てています。
訪問日 2018-06-15 (金) 更新日 2022-06-26



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よくある質問


いつごろ作庭された庭園ですか。
作庭時期は江戸(1673年)です。
雨でも濡れずに楽しめますか。
室内からも庭園を楽しめますが、庭園を満喫するには屋外を回遊する必要があります。
抹茶や珈琲などを楽しむところはありますか。
あります。



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