旧柏原銀行
きゅうかしわらぎんこう
明治34年(1901)に自宅別棟に設立された柏原銀行。昭和18年に滋賀銀行に合併された。本店のあった敷地は米原市に寄贈され、街なみ環境整備事業の一環として、柏原銀行を2009年に復元して、柏原福祉交流センターとして利用されている。
旧柏原銀行の跡地に復元された柏原銀行の木造建築。復元後は柏原福祉交流センターとして活用されているが、旧柏原銀行の庭園はそのまま残されている。
2022年に旧柏原銀行庭園の整備により大木が伐採されているが、細部の整備が追いついていない印象を受ける。出島には沢飛石とコンクリートの橋が架けられている。
池泉には赤石の名石が置かれ、当時の柏原村と銀行の繁栄振りがうかがい知れる。
護岸石組に単調さはなく、コンパクトながらデザイン性の高い池泉回遊式庭園だ。
巨石の赤石による沢飛石など、豪壮で迫力がある。重ねて述べるが、植栽の整理が進めば、当時の見事な庭園がよみがえることだろう。
苑内には石灯籠や置き灯籠が多いのも特徴だ。ただ風合いが異なる灯籠もあるため、後世に新たに設置されたものもあるだろう。
赤石は沢飛石だけでなく、飛石にも使われている。
○ | 赤石をふんだんに使った旧柏原銀行庭園は、お金のかかった庭園であることが分かり、当時の繁栄振りを推測できる。 |
× | 細部の手入れが追いついていない。 |