いつごろ作庭された庭園ですか。

作庭時期は大正（1919年）です。

雨でも濡れずに楽しめますか。

室内からも庭園を楽しめますが、庭園を満喫するには屋外を回遊する必要があります。

起雲閣熱海三大別荘でみる池泉回遊式庭園 -庭園ガイド

Q: いつごろ作庭された庭園ですか。

作庭時期は大正（1919年）です。

熱海三大別荘でみる池泉回遊式庭園

開園時間・料金・地図
池泉庭園
庭園面積　1,000坪 (大規模）

✓抹茶など頂ける
✓室内からも庭園を眺められる
✓ライトアップ時期あり
作庭時期　不明～飛鳥奈良平安鎌倉室町安土桃山江戸明治大正昭和平成令和

起雲閣の由来

大正8年（1919）に政治家・内田信也の別荘として建築されたのが起雲閣。その後、南海鉄道などの建築業に携わった鉄道王・根津嘉一郎（かいちろう）の別荘となり、熱海三大別荘と呼ばれる。昭和22年（1947）には旅館として営業し、志賀直哉・太宰治なども宿泊。平成12年（2000）に熱海市が所有して観光施設となる。

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岩崎別荘（現在は「熱海陽和洞」という名称で三菱グループ各社の会員施設）、住友別荘（現存しません）と並ぶ熱海三大別荘の「起雲閣」。熱海の観光施設として営業しており、和館、洋館、日本庭園を楽しめる。

正面に見えるのが二階建ての和館であり、大正8年に建築されたものである。熱海は山の斜面沿いに建築される建物が多く、こちらも斜面を活かした池泉回遊式庭園となっている。

2棟の洋館は庭園を中心として和館とともに建築されている。庭園を取り囲むように建てられた建築物は、渡り廊下で繋がっており、スリッパを履いたまま一周できるようになっている。

洋館から続く流れ。護岸石組は大小合わせ、緩やかに蛇行している。流れには鶴の銅像も置かれていた。

石組は少なめであるが、流れの先を辿っていくと、滝石組は見られなかったが風合いのある巨石が見られる。

和館の2階から大正ガラス越しに撮影。

芝庭も丁寧に整備され、心地よい池泉回遊式庭園である。高低差があるため遠近感から広大さを感じる。

起雲閣の見どころでもあるサンルーム。天井はステングラスで、床はタイル張りになっており、そして大正ガラス越しに日本庭園を眺める贅沢な一室である。

無料駐車場と正門を繋ぐ苑路沿いに枯流れを設けている。黒色の栗石は溶岩石だろう。

枯流れの上流は三尊石風の枯滝石組。丸みを帯びた弱い石であり、この枯流れは昭和になって作庭されたものだと推察する。

起雲閣の案内図 [ 案内図を拡大する ]

総評

○	様々なタイプの和室と洋館を見学しつつ、池泉回遊式庭園も散策できる。ゆっくりと1時間ほど滞在したいような空間である。
×	特に見当たらない。

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