吸江寺
きゅうこうじ(ぎゅうこうじ)
日本初の作庭家ともいわれる臨済宗の禅僧・夢窓疎石(むそう そせき)によって、鎌倉時代(1318)に開山された寺院である。開山:初代住職。夢窓疎石によって建立した吸江庵は遺構として残ってはおらず、現存する庭園は発掘調査後の昭和60年以降に作庭されたものである。
五台山にある国指定名勝「竹林寺庭園」に夢窓疎石によって作庭されたと伝わる庭園があるが、この夢窓疎石によって開山したのが吸江寺である。庭園は昭和末期もしくは平成になってからのものであるが、石段や石垣は創建当初の吸江庵に関連するものが現存している可能性があるとのこと。
本堂前庭は枯山水のような作りになっており、整然とした延段が美しい。
大海に見立てた白砂敷きに、伏石などを岩島のように置いている。吸江寺からみた海の様子に見立てているのだろうか。
品の良い立石が見に入ったので撮影。
○ | 吸江寺南側の石段から見下ろすと、白砂に見立てた大海と苔による島が見事に調和している。本庭園はこの場所から眺めるのが最も美しいだろう。 |
× | 夢窓疎石ゆかりの寺院庭園として期待をもって訪問するともの足らない。 |