萬福寺
まんぷくじ
萬福寺は飛鳥時代に聖徳太子の命を元に創建されたとも伝わる古刹。鎌倉時代(1244)に浄土真宗の寺院となる。本庭園は寺院に確認したところ、江戸時代に造られたものを掘り起こして修復したものとのこと。
本堂西に芝生の築山に枯池を造った枯山水がある。築山には円柱形の刈込が印象的で、力強い護岸石組の立石と相対しているようにすらみえる。
枯滝石組風の石組。滝頂部には遠山石(えんざんせき)にみえる立石を据えている。遠山石とは、遠山を抽象的に表現したものである。
枯池は南北に延び、ひとつひとつ表情の異なる力強い石で組まれている。実に活き活きした石組といえよう。
枯池南部にある巨石から撮影。周辺が住居であることだけが残念である。
○ | 使われている石が、それぞれ異なり力強く美しい。また立石と刈込みの対比も面白い。 |
× | 住居に囲まれており日常感と切り離せない。 |