丸大扇屋
まるだいおうぎや
丸大扇屋は呉服商として江戸時代から昭和まで栄えた商家で店蔵、母屋、蔵座敷などが残されている。その後、長井市に寄贈され、平成2年より保全修復が行われ、平成7年(1995)より一般公開される。平成15年には山形県指定有形文化財に登録される。
文化庁の「近代の庭園・公園等に関する調査研究報告書」に紹介されていた丸大扇屋。入口に料金表があるが、これは同敷地内の長沼孝三彫塑館のことであり、本記事で紹介している丸大扇屋は無料開放されている。まずは母屋から前庭を撮影。
前庭からは、合掌小屋と茅屋根の母屋であることを確認できる。
前庭の庭園には池泉庭園や枯山水といった様式には区分されない、いわゆる邸宅庭園である。
創作灯籠の側には新潟から運ばれた赤石を置いている。
苔付いた雪見灯篭。
亀島のような石組をみつける。手前側の斜めに据えた石が亀頭石のようにも見えるが、それを裏付ける記事などは見つからなかったため推測の域をでない。ただ力強い石組であり、整備により前庭の魅力がぐっと増すと思われる。
白い巨石。
丸大扇屋の案内図 [ 案内図を拡大する ]
○ | 亀石組と推測する石組が力強く、前庭のポテンシャルを感じる。 |
× | 亀石組と推測した石組周辺がうっそうとしており、もったいなさを感じる。 |