湊川神社
みなとがわじんじゃ
湊川神社は明治(1872)に創建した神社。この土地には南北朝時代の名将・楠木正成の墓が守られてきており、江戸時代には水戸黄門・徳川光圀が墓を建立し、明治に湊川神社が創建された。庭園は神戸市内の対馬造園店にて、クスノキを残して枯山水庭園として昭和に整備されている。
神戸市で最も参拝者が集まる湊川神社には、社務所と本殿の間に枯山水がある。
クスノキを中心にして多くの石を配しているが、目立った石組はみあたらない。
楠木正成戦没地である史跡「殉節地(じゅんせつち)」の石段から枯山水を眺める。
中望遠で撮影すると、大海に無数の岩島が並ぶような光景にみえる。
三尊石のような石組もみられるが、中尊石の右手にある立石が三尊石の存在を弱めている。
茶室を備えた尚志館には茶庭(露地)があるが、貸し出し施設のため近づいて鑑賞することはできない。ちなみに取材時は多くの参拝客がいたが、枯山水を見学しているのは私だけであった。
○ | クスノキの周辺に石を配置した石庭は、やや暗がりにあることから神秘的な空間になっている。 |
× | 目立った石組がないため、やや単調さをうける。 |