重森三玲記念館
しげもりみれいきねんかん
重森三玲生誕の地に1993年に竣工した重森三玲記念館。代表的な庭園の写真や、著書、三玲直筆の手紙、書画など多岐にわたる展示がされている。また敷地には大正3年(1914)に、三玲が18歳の時に初めて設計した作品である茶室「天籟庵(てんらいあん)」が移築され、平成11年(1999)に登録有形文化財となる。
重森三玲記念美術館。竹垣の奥が重森三玲の処女作となる「天籟庵(てんらいあん)」は、自宅の庭に造られた茶室である。こちらは、生家から移築されたものであり、係の方に開門して拝見できるが撮影禁止である。手前の枯山水は自由に撮影でき、重森三玲のお孫さんである千靑氏による作庭である。
庭園名は「三玲」であり、係の方曰く石組で「玲」を表現しているとのこと。具体的には次の写真をみてもらうと・・・
なるほど。言われなければなかなか気づかないが、「令」の部分は雰囲気がでている。ドローンなどで空中から眺めてみたい作品である。
角度を変えてみると、このようになっている。全て青石で組まれていることがわかる。
記念館には撮影禁止の「天籟庵(てんらいあん)」の写真が飾ってある。こちらの写真は撮影可能のため掲載。海と波を抽象的に表現した地割であり、永遠の美しさを保つため樹木を排除した作りが処女作に現れている。これが18歳の時の設計とは驚かされるばかりである。
重森三玲の代表作がいろいろ展示されていて楽しい。
重森三玲の作品一覧。都内にもあるのだが、非公開となっており残念。 [ 案内図を拡大する ]
○ | 重森三玲のルーツが分かる記念館。特に18歳のときに設計した茶室「天籟庵」は興味深い。 |
× | 茶室「天籟庵」の撮影ができない。枯山水「三玲」を高い位置から眺めてみたい。 |