那谷寺 琉美園
なたでら りゅうびえん
那谷寺は奈良時代初期(717)に泰澄法師(たいちょうほうし)が創建した伝えられる高野山真言宗の別格本山である。巨大な岩山に多くの洞窟が空けられた奇岩遊仙境が有名で国指定名勝に登録されている。山門付近には庫裏庭園と琉美園があり、本記事では琉美園を紹介。江戸前期(1640)に作庭されたが、その後荒廃。足立美術館を作庭したことで知られる中根金作によって、東側に新たな庭園を加えて昭和55年(1980)に復元された。
那谷寺の特別拝観エリアにある琉美園。こちらのハイライトは池泉中央の岩壁が3つに分かれていることから三尊石と名付けられた巨石である。当時は三尊石から滝が流れていたとのこと。池泉と白砂の間は、石を敷き詰めた洲浜を造っている。
おそらく三尊石の間から水を落としていたのだろう。これが、おそらく日本最大の三尊石といって間違いないだろう。
苔庭に白砂敷きで苑路を造っている。
苔と白砂が美しいが、暑さで苔が焼けている。
緩やかな流れも作り、涼やかな雰囲気を生み出し、巨石には岬灯篭を置きアクセントをつけている。
巨石と切石を組み合わせた蹲踞(つくばい)。
丸みを帯びた石をつかって渓谷に見立てた流れを造っている。
○ | 日本最大の三尊石をみられる。 |
× | 特に見当たらない。 |