楽山園
らくさんえん
江戸時代初期に、織田信長の次男・信雄(のぶかつ)によって築庭された楽山園。群馬県唯一の大名庭園である。10年に及ぶ復元工事を経て、2012年に一般公開。(大名庭園:江戸時代に作られた庭園)
2017年9月と2020年3月に訪問しており記事では両方の写真を掲載。芝生が青々しているのが9月に撮影した写真となります。こちらが9月に撮影したものであり、横石で低く組んだ護岸石組が美しい汀線(ていせん)を描いている。
楽山園の魅力は借景を見事に庭園に取り入れたところだろう。シームレスに破綻なく山並みへと繋がり、庭園に無限の広がりを持たせている。
中島へは土橋で繋がり、その奥には滝石組がみられる。
焦点距離155mm(35mm換算)の望遠レンズで、昆明池(こんめいいけ)越しに滝石組を撮影。築山には複数の石を配して滝石組に力強さを与えている。昆明池周辺には「いろは48石」と呼ばれる48個の石を置いており、その一部だろう。また、手間の中島の先に据えた斜めの護岸石が鋭く美しい。
手前が中島であり、奥に出島。楽山園では汀線に注目して回遊してみるのも良い。
出島の先は洲浜風で、栗石を敷いている。
左が腰掛茶屋で、右が梅の茶屋である。梅の茶屋へ向かうと、
座敷にあがって眺めることを推奨している。それでは、よっこらせ
こんな感じで庭園を眺められる。4面とも吹き抜けれているので風が心地よい。ごろっと寝転がるのも気持ちよく、楽山園で日頃の疲れを癒やせる。
庭園の奥にある泉水を望む。まるでゴルフ場のような光景に目を奪われる。
楽山園の案内図。庭園北は、小幡城と呼ばれた御殿の跡地であることが分かる。 [ 案内図を拡大する ]
○ | 雄大な借景が見事であり、特に寝転がって庭園を見下ろせる「梅の茶屋」は楽山園でしか味わえない贅沢空間。 |
× | 特に見当たらない。 |