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龍海院庭園

りゅうかいいんていえん
美しさ ★★
静寂さ ★★★
群馬県前橋市
  • 山門

    色彩豊かな銘石による石庭が美しい

    枯山水
    庭園面積 300坪 (小規模)
    作庭時期 不明 ~飛鳥 奈良 平安 鎌倉 室町 安土桃山 江戸 明治 大正 昭和 平成 令和

龍海院庭園の由来

龍海院は室町時代末期(1530)に創建した曹洞宗の寺院である。当初は今より北にある岩神村にあったが、火災で消失し、安土桃山時代に現在地に移転。徳川家康に仕えた酒井正親の菩提寺でもある。また境内には2030年に創建500年を迎えることを記念した龍海院庭園が作られており、現在はまだその途中段階である。






  • 三波石

    庭石などによく使われる青色ひとつである三波石が見られる国指定名勝「三波石峡」で産出される三波石を、多く用いられた龍海院石庭。手前の二石組が三波石、右奥の赤い巨石が三重県の鎧石、その右手の小振りな赤い石が夕張赤石である。徳川家康ゆかりの寺院であることから、鎧石が使われているのだろうか。

  • 神居古潭石

    手前の窪みがある石は神居古潭石(かむいこたんせき)というもので、旭川近郊の神居古潭峡谷から産出される貴重な銘石である。海底火山の噴出物が地中深くに閉じ込められ高温高圧によって硬い岩石に変化したものである。

  • さざれ石

    手前には「さざれ石」がある。さざれ石とは、小さな石が長年かけて炭酸カルシウムや水酸化鉄が小石の隙間を埋められ、大きな岩となったものである。奥には四国青石が二石組で据えられている。

  • 庭園

    本堂と書院に囲まれた空間にも庭園が設けられている。先ほどの石庭とは異なり、こちらは枯流れを設けたもので、護岸石組に特徴がある。

  • 護岸石組

    まず護岸石組の石と石の間に一つ飛ばしに栗石を詰めている。この意図については不明だが、ただこれだけで唯一無二な意匠に仕上がっており興味深い。

  • 枯流れ

    枯流れはコンクリート敷きであったが、 これはもしかするとメンテナンス中であり、この後、白砂を敷くのではないかと思われる。

  • 枯山水

    本堂前にも芝庭と白砂で枯山水を作っている。

  • 枯山水

    電話でご住職に伺うと、創設500年目となる2030年を目指した記念事業として庭園を少しづつ整備しているとのこと。最終的には枯滝石組を設けるとのことだが、これだけの名石で枯滝石組が組まれたら、なんとも豪壮で力強いものになるだろう。

  • 花手水鉢

    模擬花による花手水鉢。


総評
三波石を中心とした色彩豊かな各地の銘石による石庭が美しく、2030年に向けて整備している石庭の今後の行方が楽しみである。
×特に見当たらない。


アクセス
群馬県前橋市紅雲町2丁目8-15
JR「前橋」駅 徒歩15分

駐車場
有り(無料)

開園時間
午前6時~午後6時

入園料
無料

公式サイト

地図
正門にピンを立てています。
訪問日 2023-08-12 (土) 更新日 2025-08-31



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よくある質問


いつごろ作庭された庭園ですか。
作庭時期は令和です。
雨でも濡れずに楽しめますか。
いいえ。屋外を回遊する必要があります。
抹茶や珈琲などを楽しむところはありますか。
残念ながら、ありません。



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